「ラウンジって、本当に座ってるだけで稼げるの?」
「キャバクラみたいにガツガツ営業しなくてもいいって本当?」
今、スマホでこのページを見ているあなたは、そんな期待と少しの不安を抱えているのではないでしょうか。SNSで見かけるキラキラしたラウンジ嬢たちの投稿を見ると、「私にもできるかも」と思う反面、「怖いお兄さんがいたらどうしよう」「親や彼氏にバレないかな」と心配になりますよね。
結論から言いますね。「ラウンジはノルマなしで楽に稼げる」というのは、半分本当で、半分は嘘です。
確かにラウンジには、キャバクラのような厳しい「売上ノルマ」はありません。しかしその代わり、人気がない女の子はシフトを削られる「出勤調整」という、もっとシビアな現実が待っています。
でも、怖がる必要はありません。「お店の選び方」と「着ていく服」さえ間違えなければ、普通の女子大生でも、キャバクラよりずっと気楽に、そして安全に稼ぐことは十分に可能です。
この記事では、元西麻布ラウンジ嬢の私ミサキが、求人サイトには絶対に書かれていない「ラウンジのリアル」と、普通の女の子が安全に稼ぐための「エリア別・生存戦略」を包み隠さずお伝えします。
ラウンジとは?キャバクラとの決定的な3つの違い
まず最初に、「ラウンジ」という場所が具体的にどういうところなのか、はっきりさせておきましょう。よく「キャバクラと何が違うの?」と聞かれますが、会員制ラウンジとキャバクラは、接客スタイル、服装、そして給与システムにおいて明確な対比関係にあります。
簡単に言うと、キャバクラが「プロとして接客技術を売る場所」なら、ラウンジは「素人っぽさや、その子の存在そのものを楽しんでもらう場所」です。
1. 接客スタイルの違い:ママのお手伝いではない
キャバクラでは、お客様のお酒を作ったり、タバコに火をつけたりといった「おもてなし」が必須です。一方、会員制ラウンジでは、お酒を作るのは男性スタッフ(黒服)の仕事です。
女の子の仕事は、お客様の隣に座って、楽しく会話をして、その場の雰囲気を華やかにすることだけ。いわゆる「ママのお手伝い」的なスナックとも違い、もっと自由で、お客様との距離感が「友達以上、恋人未満」に近いのが特徴です。
2. 服装の違い:ドレスではなく「私服」
これが最大の違いかもしれません。キャバクラでは煌びやかなドレスを着て、ヘアメイク(髪のセット)をバッチリ決める必要がありますが、会員制ラウンジの服装は基本的に「私服」です。
ただし、大学に行くようなカジュアルな私服ではありません。「デートに行く時の勝負服」や「女子アナのような清楚なワンピース」が求められます。学校帰りにそのまま働ける手軽さが魅力ですが、その分、私服のセンスが厳しく問われる場所でもあります。
3. 給与システムの違い:時給+バック
キャバクラの給与は「時給+指名料・ドリンクバック」が基本で、売上が上がれば時給も上がる「スライド制」が多いです。対して会員制ラウンジの給与体系は、「高時給+高額バック(小計バックなど)」が一般的です。
ラウンジは時給自体が高めに設定されていることが多く、さらに「お客様が使った金額の〇〇%」が女の子に入ってくる「小計バック」というシステムを採用している店が多くあります。また、多くの店が「全額日払い」に対応しているのも、すぐにお金が欲しい学生さんには嬉しいポイントですね。
ラウンジ vs キャバクラ vs ガールズバー 徹底比較
| 特徴 | 会員制ラウンジ | キャバクラ | ガールズバー |
|---|---|---|---|
| 主な仕事 | 会話・雰囲気作り | お酒作り・接客・営業 | カウンター越しの接客 |
| 接客スタイル | 隣に座る(1対1も複数もあり) | 隣に座る(マンツーマン基本) | カウンター越し(対面) |
| 服装 | 私服(ワンピース等) | ドレス・スーツ | お店の制服 |
| ヘアメイク | 自由(自分でする子が多い) | 必須(お店でセット) | 自由 |
| 営業ノルマ | なし | あり(厳しい店も多い) | 基本なし |
| 給与相場 | 時給4,000円〜15,000円 | 時給3,000円〜10,000円 | 時給1,500円〜3,000円 |
| 客層 | 富裕層・会員制 | 幅広い | 若い層・サラリーマン |
「ノルマなし=楽」は嘘?知っておくべき「出勤調整」のリアル

「ノルマなしって最高じゃん!」
そう思ったあなた、ちょっと待ってください。ここからが、求人サイトには書かれていない裏話です。
「ノルマなし」というメリットと、「出勤調整」というリスクは、切っても切れない因果関係にあります。
ノルマがない代わりの「戦力外通告」
キャバクラには「同伴ノルマ」や「指名ノルマ」があり、達成できないと罰金やお給料カットがあります。ラウンジには、確かにこういった明確なペナルティはありません。
しかし、お店側もボランティアでお給料を払っているわけではありません。指名が取れない子、つまり「お店に利益をもたらさない子」に対して、ラウンジは非常にドライな対応をします。それが「出勤調整」です。
「来週はシフトがいっぱいだから、お休みでいいよ」
「今日はお客さん少ないから、もう上がっていいよ(早上がり)」
このように言われて、働きたくても働かせてもらえなくなるのです。事実上の「クビ」宣告と同じです。
私の失敗談:時給は高いのに稼げない?
私もラウンジを始めたばかりの頃、「座ってるだけで時給5,000円!」という甘い言葉を信じて入店しました。でも、自分から話題を振ったり、お客様を楽しませる努力をしなかった結果、入店2ヶ月目には週1回しかシフトに入れてもらえなくなりました。
時給は高くても、働く時間がなければお給料はゼロです。「座っているだけで稼げる」のは、座っているだけで絵になる一部のモデル級美女だけ。 私たち普通の女子大生は、「愛嬌」と「気遣い」で自分の価値を証明し続けなければ、ラウンジという場所で生き残ることはできないのです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 面接の時に「出勤調整はどのくらいの頻度で発生しますか?」と必ず確認しましょう。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、入店してから「こんなはずじゃなかった」と後悔する最大の原因だからです。「うちは調整ほとんどないよ」と即答してくれるお店や、最低保証期間があるお店を選ぶのが、安定して稼ぐためのコツです。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
普通の女子大生が採用されるための「エリア別・生存戦略」
では、モデルでも芸能人でもない「普通の私」が、出勤調整の壁を越えて安全に稼ぐにはどうすればいいのでしょうか?
答えは、「自分の雰囲気に合ったエリアを選ぶこと」です。
東京のラウンジはエリアごとに明確なカラーがあり、求められる女の子のタイプも違います。初心者がいきなり最難関エリアに突撃して玉砕するのを防ぐため、エリア別の特徴と戦略を解説します。
1. 西麻布・六本木:最難関のメジャーリーグ
ここはラウンジ発祥の地であり、日本で一番レベルが高いエリアです。隣に座っている子が有名なインスタグラマーだったり、モデルだったりするのは日常茶飯事。
西麻布のラウンジは、圧倒的な容姿レベルが求められます。 初心者がいきなりここを受けるのは、就活でいきなり最終面接に行くようなもの。よほどの自信がない限り、最初は避けた方が無難です。
2. 恵比寿:女子大生のホームグラウンド
恵比寿のラウンジは、西麻布よりも少しカジュアルで、「クラスで一番可愛い子」レベルの女子大生が多く働いています。
客層も比較的若く、ワイワイ飲むのが好きな「飲み会ノリ」のお店が多いのが特徴。サークル活動や合コンが得意な明るい性格の子なら、未経験でも採用されやすいエリアです。
3. 銀座:実は初心者におすすめの穴場
「銀座=高級クラブ」のイメージが強いですが、実はラウンジも多く、銀座のラウンジは西麻布に比べて採用の間口が広い傾向にあります。
客層が落ち着いているため、派手なギャル系よりも、黒髪やナチュラルメイクの「清楚系」「知的系」が好まれます。真面目そうな女子大生が一番評価されやすいのが、実は銀座なのです。
4. 三軒茶屋・赤坂・錦糸町:アットホームなローカル戦
都心から少し離れたこれらのエリアは、地域密着型のアットホームなお店が多いです。
容姿のレベルよりも、「愛嬌」や「性格の良さ」を重視して採用してくれます。 ノルマや出勤調整も緩やかな店が多いので、「まずはプレッシャーなく始めてみたい」というラウンジデビューには最適です。
面接突破のカギは「高見え私服」!NG例とおすすめブランド
エリアを決めたら、次は面接です。ラウンジの面接で最も見られているのは、顔の造形以上に「服装のセンス」と「スタイル」です。
ここで言う「私服」とは、「女子アナ系」や「高級レストランでのデート服」を具体化したスタイルのことです。
絶対に避けるべきNGファッション
以下のアイテムは、どんなに高くてもラウンジの面接では不合格になります。
- デニム・パンツスタイル: 女性らしいラインが見えないためNG。
- パーカー・スウェット: カジュアルすぎてお店の雰囲気に合いません。
- 露出が全くない服: タートルネックにロングスカートなど、体のラインを隠しすぎるのもNGです。
- 安っぽく見える服: 毛玉がついている、シワシワの服は論外です。
合格率を上げる「鉄板ブランド」とコーディネート
面接官に「この子ならお店に置ける」と思わせるには、以下のブランドのワンピースがおすすめです。
- SNIDEL (スナイデル): 程よい肌見せと女性らしいシルエットで、ラウンジ嬢の制服と言われるほど鉄板です。
- Royal Party (ロイヤルパーティー): 体のラインを綺麗に見せるタイトなデザインが多く、お姉さん系の店で好まれます。
- ZARA (ザラ): 安価ですが、デザイン性の高いワンピースを選べば「高見え」します。ただし、生地がペラペラなものは避けましょう。
ポイントは、「膝上の丈」または「体のラインが出るシルエット」のどちらかを取り入れること。 清潔感と女性らしさをアピールできれば、採用確率はグッと上がります。
安全な店を見極めるたった一つのポイント(風営法許可証)
最後に、一番大切な「安全性」についてお話しします。
「怖いお店だったらどうしよう」「違法なお店で働いて警察沙汰になったら…」
そんな不安を解消するために、面接に行ったら必ずチェックしてほしいポイントが一つだけあります。
それは、「風俗営業許可証」が店内に掲示されているかどうかです。
会員制ラウンジは、法律上「社交飲食店(風営法第1号営業)」に分類されます。この許可を取って営業しているお店は、警察の厳しい審査をクリアしている「安全な店」の証明です。
逆に、この許可証が見当たらない店や、「深夜1時以降も営業している店」は要注意です。 風営法では深夜0時(一部地域は1時)以降の営業は禁止されています。朝まで営業しているラウンジは、無許可営業(闇営業)の可能性が高く、摘発のリスクがあります。
自分の身を守るためにも、面接の際は店内の入り口付近に許可証(賞状のようなもの)が飾ってあるか、さりげなく確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
ここでは、ラウンジに興味がある女の子からよく受ける質問に、正直にお答えします。
Q. お酒が全く飲めなくても働けますか?
A. 働けますが、お店選びが重要です。
ラウンジはお酒を飲む場所なので、飲める子の方が有利なのは事実です。でも、「ノンアルコール対応OK」のお店も増えています。面接で正直に「体質的に飲めません」と伝え、それでも採用してくれる(お酒以外の魅力を評価してくれる)お店を選びましょう。無理して飲む必要はありません。
Q. 親や彼氏、学校にバレずに働けますか?
A. 100%バレない保証はありませんが、対策はできます。
ラウンジは私服勤務なので、「キャバドレスが入ったバッグ」を持ち歩く必要がなく、家族にはバレにくいです。身バレ対策としては、「学校や自宅から離れたエリア(例:住まいが新宿なら銀座など)」を選ぶのが一番効果的です。また、お店のHPやSNSに顔写真を載せない「顔出しNG」が可能かどうかも、面接で必ず確認しましょう。
Q. 辞めたい時にすぐ辞められますか?
A. 基本的には辞められます。
多くのラウンジは登録制に近いシステムなので、キャバクラのような「辞める1ヶ月前に申告」といった厳しい縛りは少ないです。ただし、トラブルを避けるためにも、退店希望日の2週間前くらいには店長や担当の黒服さんに伝えるのがマナーです。
まとめ:賢く選べば、ラウンジは女子大生の強い味方になる
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
ラウンジという場所が、単に「楽して稼げる天国」ではないけれど、「仕組みを理解して賢く利用すれば、普通の女子大生でも安全に高収入を得られる場所」だということが伝わったでしょうか。
- キャバクラとの違い: ノルマはないが、接客と私服センスが問われる。
- リスク: 出勤調整があるため、自分に合ったレベルの店を選ぶ必要がある。
- 戦略: 初心者は西麻布を避け、恵比寿や銀座、三軒茶屋などを狙う。
- 準備: SNIDELなどの「高見え私服」で面接に挑む。
- 安全: 風営法許可証のある店を選ぶ。
この5つのポイントさえ押さえておけば、怖いことはありません。
まずは、求人サイトで「銀座 ラウンジ」「恵比寿 ラウンジ」とエリアを絞って検索し、お店の雰囲気をチェックすることから始めてみてください。
あなたが自分にぴったりの素敵なお店を見つけて、目標の金額を稼げるようになることを、心から応援しています!
参考文献
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 – e-Gov法令検索
- 会員制ラウンジは「ノルマなし!」って本当? – niau.jp
- ラウンジ営業は風俗営業許可が必要か – 前田行政書士事務所

コメント