クコの実の「ヨーグルト漬け」が凄い！資生堂も注目の食べる紫外線ケアとは

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この記事を書いた人：なかじ
インナーケアを大事にしている名古屋の社長。「私も昔はクコの実を余らせていた」という失敗談から、無理なく続く「美味しい薬膳」を提案している。

「クコの実、買ったはいいけど棚の奥で眠っていませんか？」

そう思っていた頃が私にもありました。杏仁豆腐の上に乗っている「赤い実」というイメージが強く、どうやって料理に使えばいいのか悩みますよね。

でも実は、クコの実は今、資生堂の研究でも注目される「食べる紫外線ケア」食材なんです。しかも、乾燥したまま食べるのはもったいない！「ヨーグルト漬け」にするだけで、翌朝にはまるでフレッシュなフルーツのように生まれ変わります。

この記事では、管理栄養士・国際薬膳師の視点から、余ったクコの実が最強の美容液に変わる魔法のレシピと、正しい効果・安全な食べ方を解説します。

なぜ今「クコの実」？30代後半の肌と目に嬉しい理由

「夕方になると目がショボショボして、パソコンの画面が見づらい」
「昔より日焼けが戻りにくくなった気がする」

30代後半になると、こうした肌や目の不調を感じることが増えてきませんか？ 私たちの体は年齢とともに変化し、外側からのケアだけでは追いつかないこともあります。そこで注目したいのが、世界中で「スーパーフード・ゴジベリー」として愛されているクコの実です。

東洋医学の世界では、クコの実は3000年以上前から「滋養強壮」や「目の秘薬」として利用されてきました。単なるブームではなく、長い歴史に裏打ちされた実力があるのです。特に、デスクワークで目を酷使し、年齢による肌の変化を感じ始めた私たち世代にとって、クコの実はまさに救世主のような存在と言えるでしょう。

資生堂も注目！「食べる紫外線ケア」としての実力

では、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか？ ここでは、多くの競合記事では語られていない、科学的根拠に基づいたクコの実と紫外線ケアの関係性について解説します。

「食べる日焼け止め」と呼ばれる理由

実は、大手化粧品メーカーである資生堂の研究により、クコの実エキスには紫外線による肌の赤みや黒化を抑制する効果があることが示唆されています。

通常、私たちの肌は紫外線を浴びると炎症（赤み）を起こし、その後メラニンが生成されて黒くなります。しかし、資生堂の研究データによると、クコの実エキスを摂取することで、この「赤み」と「黒化」の両方を抑える働きが確認されたのです。つまり、クコの実は単なる栄養補給ではなく、体の内側から紫外線ダメージを防ぐ「食べる日焼け止め」としての役割が期待できるのです。

目の健康を守る「ゼアキサンチン」

また、クコの実にはゼアキサンチンという成分が豊富に含まれています。クコの実とゼアキサンチンの関係は非常に深く、この成分は網膜の黄斑部に存在し、ブルーライトなどの光ダメージから目を守る「天然のサングラス」のような働きをします。

クコの実には、ビタミンC、ビタミンE、鉄分に加え、目の健康に関わるゼアキサンチンが豊富に含まれる。

出典: 日本食品標準成分表（八訂）増補2023年 – 文部科学省

翌朝が待ち遠しい！魔法のレシピ「クコの実ヨーグルト漬け」

「体に良いのはわかったけど、乾燥したままだと硬いし、味も独特で続かない…」

そんなあなたにこそ試してほしいのが、クコの実とヨーグルトの相乗効果を活かした「オーバーナイト・ゴジベリー（クコの実ヨーグルト漬け）」です。

手順はたったの2ステップ

作り方は驚くほど簡単です。

1. プレーンヨーグルトに、乾燥したクコの実を20粒ほど入れる。
2. 全体を軽く混ぜて、冷蔵庫で一晩（約8時間）寝かせる。

これだけです。砂糖やハチミツは不要です。

なぜ「ヨーグルト漬け」なのか？

この方法の最大のメリットは、ヨーグルトの水分がクコの実へ移行することで、互いの食感が劇的に改善される点にあります。

乾燥したままでは「硬いグミ」のようだったクコの実が、ヨーグルトのホエイ（水分）を吸うことで、翌朝にはフレッシュな果実のようにプルプル、ジューシーな食感に生まれ変わります。一方で、水分が抜けたヨーグルトは、まるでギリシャヨーグルトのように濃厚でクリーミーな味わいになります。

1日何粒？副作用は？知っておくべき「安全の境界線」

いくら体に良いスーパーフードでも、食べ過ぎは禁物です。特にクコの実は「薬膳・生薬」としての側面も持つため、クコの実と私たちの体の相性、特に薬との飲み合わせには注意が必要です。

1日の適量は「20粒」

健康な成人の場合、1日の摂取目安量は20粒程度（約3〜5g）です。クコの実はナス科の植物であり、体を冷やす性質も持っているため、大量に食べるとお腹が緩くなることがあります。

決して食べてはいけない人（禁忌）

ここで最も重要な注意点をお伝えします。クコの実と抗凝固薬「ワーファリン」は、併用してはいけない禁忌の関係にあります。

国立健康・栄養研究所の情報によると、クコの実の成分がワーファリンの作用を増強し、出血のリスクを高める可能性が報告されています。

クコの実摂取のOK/NGチェックリスト

よくある質問（FAQ）

最後に、私が講座などでよく受ける質問にお答えします。

Q: ヨーグルト以外に美味しい食べ方はありますか？
A: はい、スープやお味噌汁のトッピングもおすすめです。食べる直前に入れると彩りが良くなりますし、少し煮込むと柔らかくなってクセも感じにくくなります。

Q: どこで買えますか？
A: 大きなスーパーの中華食材売り場や、製菓材料店（cottaなど）、カルディなどの輸入食品店で購入できます。最近はネット通販でも高品質なオーガニック製品が手に入りやすくなっています。

Q: 開封後の保存方法は？
A: クコの実は酸化しやすく、湿気を含むとベタベタになりやすいです。密閉容器に入れて冷蔵庫または冷凍庫で保存することをおすすめします。

まとめ：今夜から始める「食べる美容液」習慣

クコの実は、単なる杏仁豆腐の飾りではありません。資生堂の研究も示唆する「紫外線ケア効果」と、30代後半の私たちが悩む「目の疲れ」を癒やす力を秘めた、最強のパートナーです。

「美味しくない」「使い方がわからない」と諦めていた方も、ぜひ今夜、スーパーで買ったプレーンヨーグルトにクコの実を20粒入れてみてください。明日の朝、スプーンですくった時のプルプル感と、口に広がる優しい甘さに、きっと驚くはずです。

余らせていたクコの実が、あなたの肌と体を守る「食べる美容液」に変わる瞬間を、ぜひ体験してくださいね。

[参考文献リスト]

• 「健康食品」の安全性・有効性情報 – 国立健康・栄養研究所
• 資生堂、クコの実のエキスに皮膚の美白効果を発見 – 株式会社資生堂 ニュースリリース
• 日本食品標準成分表（八訂）増補2023年 – 文部科学省