「せっかく可愛いパーティバッグを買ったのに、ご祝儀袋を入れたらもうパンパン…ハンカチすら入らない!」
結婚式の準備をしていて、こんな風に焦ってしまった経験はありませんか?
久しぶりの結婚式、あるいは初めての本格的な披露宴だと、何を持っていくべきか、マナー違反にならないか、不安になりますよね。
でも、安心してください。実は、結婚式の荷物は「入りきらない」のが当たり前なんです。
元ウエディングプランナーとして500組以上の結婚式を見てきた私が断言します。スマートなゲストの正解は、無理に詰め込むことではなく、「サブバッグ」を賢く活用すること。
この記事では、パーティバッグとサブバッグの正しい使い分けから、急ぎで用意できる「しまむら」の優秀アイテム、そして当日の受付で慌てないための荷物移動テクニックまで、プロの視点で徹底解説します。
読み終える頃には、あなたのバッグの中身はすっきりと整理され、自信を持って当日を迎えられるようになっているはずです。さあ、一緒に準備を始めましょう!
「何も入らない!」は当たり前。結婚式はバッグ2個持ちが新常識
「パーティバッグに何も入らない!」
これ、実はゲストの皆さんが一番最初にぶつかる壁なんです。
私がプランナーとして現場に立っていた頃、受付でパンパンに膨れ上がったバッグを抱えて、困った顔をしているゲストの方を何人も見てきました。無理に詰め込んだせいでバッグの留め具が壊れてしまったり、取り出したいものがすぐに見つからず受付で列を作ってしまったり…。
そんな失敗を避けるために知っておいていただきたいのが、「結婚式はバッグ2個持ちが基本スタイルである」ということです。
華やかなパーティバッグは、あくまでコーディネートの一部となる「アクセサリー」のような存在です。収納力は二の次で作られていることがほとんど。だからこそ、入りきらない荷物を引き受ける「サブバッグ」というパートナーが絶対に必要になるのです。
「荷物が多いとスマートじゃないかな?」と心配する必要はありません。むしろ、小さなパーティバッグ一つで無理をしているよりも、適切なサブバッグを使いこなしている方が、マナーを知っている大人の女性としてずっと素敵に見えますよ。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: パーティバッグには「会場内で絶対に使うもの」だけを入れ、残りは迷わずサブバッグへ移しましょう。
なぜなら、多くの人が「できるだけ荷物を減らさなきゃ」と思い込みすぎて、逆に当日の利便性を損なっているからです。クローク(荷物預かり所)を活用すれば、手荷物は最小限にできます。「持つべきものは持ち、預けるべきものは預ける」のが、快適に過ごすコツです。
【完全図解】パーティバッグ vs サブバッグ 持ち物の境界線

では、具体的に何をどちらのバッグに入れれば良いのでしょうか?
ここで重要になるのが、パーティバッグとサブバッグの「補完関係」を理解し、役割を明確に分けることです。
パーティバッグは「披露宴会場の中に持ち込むもの」、サブバッグは「会場までは持っていくけれど、基本的にはクロークに預けるもの(または足元に置くもの)」という役割分担をイメージしてください。
以下に、迷いやすいアイテムの仕分けリストをまとめました。
1. パーティバッグに入れるもの(会場内持ち込み)
これらは、披露宴中に手元にないと困る「精鋭アイテム」たちです。
- スマートフォン: 写真撮影や連絡に必須です。
- ミニ財布: 普段の長財布は絶対に入りません。現金とカードを入れたミニ財布か、小銭入れに入れ替えましょう。
- ハンカチ・ティッシュ: 感動のシーンや、飲み物をこぼした時のために。
- リップ・手鏡: 食事の後のちょっとしたお直し用。
- 招待状: 会場までの地図や時間が書いてあるため、念のため持っておくと安心です(スマホで写真を撮っておけばサブバッグでもOK)。
2. サブバッグに入れるもの(クロークへ預ける、または足元)
これらは、移動中や受付までは必要ですが、披露宴中は使わない、あるいは容量的にパーティバッグに入りきらないアイテムです。
- ご祝儀(袱紗): ここが最大のポイントです。 ご祝儀は受付で渡すため、会場内には持ち込みません。
- 予備のストッキング: 伝線した時の救世主。
- メイクポーチ: しっかりした化粧直しはトイレで行うため、ポーチごと持ち込む必要はありません。
- 行き帰りの靴: ヒールで歩き疲れた時のために、フラットシューズがあると便利です。
- カメラ: スマホで十分なら不要ですが、一眼レフなどはサブバッグへ。
- 防寒グッズ: 冬場のカイロやストールなど。
紙袋は絶対NG!「しまむら」で揃う3,000円以下の優秀サブバッグ
「サブバッグが必要なのはわかったけど、手持ちの紙袋じゃダメなの?」
そう思う方もいるかもしれません。しかし、残念ながら結婚式というフォーマルな場において、紙袋はサブバッグとして不適切(マナー違反)とされています。
紙袋はあくまで「商品を購入した際の持ち運び袋」であり、フォーマルな装いには合わないからです。ブランドのロゴが入ったしっかりした紙袋であっても、避けるのが無難です。また、殺生を連想させる「ファー素材」「アニマル柄」や、カジュアルすぎる「ビニール素材」「綿のトートバッグ」もNGです。
困った時の救世主は「しまむら」
「今週末が結婚式で、通販で買う時間がない!」「あまりお金をかけたくない」
そんなあなたにおすすめなのが、身近にある「ファッションセンターしまむら」です。
実は、しまむらのフォーマルコーナーには、結婚式でも十分に使える優秀なサブバッグが揃っています。しまむらは、安価で適切なサブバッグが入手できる最強の解決策なのです。
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📊 *比較表
表タイトル:* OKなサブバッグ vs NGなサブバッグ
| 特徴 | OKなサブバッグ(推奨) | NGなサブバッグ(マナー違反) |
| :— | :— | :— |
| 素材 | サテン、シフォン、レース、光沢のある布製 | 紙、ビニール、綿(キャンバス地)、ファー、革 |
| 色 | 黒、ベージュ、シルバー、ゴールド(ドレスに合う色) | 派手な蛍光色、アニマル柄 |
| サイズ | A4サイズ程度(膝の上に置ける大きさ) | 大きすぎるボストンバッグ、リュック |
| おすすめ購入場所 | しまむら、フォーマルウェア売り場、ドレスショップ | ショッパー(紙袋)、スーパーの袋 |
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 急ぎなら、迷わずお近くの「しまむら」のフォーマルコーナーへ走ってください。
なぜなら、100円ショップのバッグは生地が薄く安っぽく見えてしまいがちですが、しまむらのフォーマルバッグ(特に黒のサテンリボン付きトートなど)は、1,500円〜2,000円程度で生地もしっかりしており、高見えするからです。一度買っておけば、冠婚葬祭や入学式など長く使えますよ。
受付で慌てない!会場到着からクロークまでの「荷物移動」シミュレーション

持ち物の準備ができたら、次は当日の動きをイメージしましょう。
「サブバッグにご祝儀を入れたままクロークに預けてしまった!」「受付で袱紗(ふくさ)がすぐに出せない!」といったトラブルは、事前のシミュレーションで防げます。
ここでは、会場到着から披露宴会場に入るまでの「荷物移動の完全ガイド」をご紹介します。
Step 1: 会場到着(ロビー・更衣室)
会場に着いたら、まずは身支度を整えます。
コートを着ている場合は脱ぎ、冬場ならカイロなども外します。ここで、サブバッグからパーティバッグへ、最終的な荷物の移動を確認します。スマホやハンカチはパーティバッグに入っていますか?
Step 2: 受付へ向かう(ご祝儀の準備)
ここが一番のポイントです。
ご祝儀(袱紗)は、まだサブバッグに入れたままで構いません。パーティバッグに入らないご祝儀を無理に手で持つ必要はないのです。
受付の列に並んでいる間に、サブバッグから袱紗を取り出し、すぐに渡せるように手に持ちます。
Step 3: 受付をする
順番が来たら、袱紗からご祝儀袋を取り出して受付係の方に渡します。
空になった袱紗は、畳んでパーティバッグに入れるか、もし入らなければサブバッグに戻します。
Step 4: クロークへ荷物を預ける
受付が終わったら、クローク(荷物預かり所)へ向かいます。
ここで、コートとサブバッグを一緒に預けます。
「サブバッグの中に、会場内で必要なものは残っていませんか?」
スマホ、カメラ、ハンカチ。これだけ持てば準備完了です。
Step 5: 披露宴会場へ入場
身軽なパーティバッグ一つで、スマートに会場へ向かいましょう!
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: サブバッグは「受付が終わってから」預けるのが鉄則です。
なぜなら、先にクロークに預けてしまうと、手元にご祝儀だけが残り、受付までの間それを裸で持ち歩くことになってしまうからです。サブバッグは「ご祝儀の運搬係」としても活躍してくれる頼もしい存在なんですよ。
よくある質問 (FAQ)
最後に、ゲストの皆さんからよくいただく質問にお答えします。
Q. サブバッグを披露宴会場の中に持ち込んでもいいですか?
A. 基本的にはクロークに預けるのがスマートですが、どうしても手放せない荷物(薬や予備のマスクなど)がある場合は持ち込んでも構いません。ただし、その場合は椅子の背もたれと自分の背中の間に置けるサイズ(A4以下)のものを選びましょう。足元に置くと、配膳スタッフがつまずく原因になり危険ですし、見た目も美しくありません。
Q. 男性の場合はどうすればいいですか?
A. 男性は基本的に「手ぶら」がマナーとされています。スーツのポケットに財布やスマホを入れますが、パンパンになるのはNGです。荷物が多い場合は、男性用のクラッチバッグを使うか、女性と同様にサブバッグに入れてクロークに預けましょう。
Q. 遠方からの参加でキャリーケースがあるのですが…
A. キャリーケースなどの大きな荷物は、会場のクロークで必ず預かってくれます。式場の最寄り駅のロッカーを探す必要はありませんので、そのまま会場まで持って行って大丈夫ですよ。
まとめ:準備万端のあなたは、誰よりも素敵です!
いかがでしたか?
「入りきらない!」と焦っていたパーティバッグも、サブバッグという相棒がいれば怖くありません。
- パーティバッグとサブバッグの2個持ちを基本にする。
- 紙袋は避け、しまむら等でフォーマルなサブバッグを用意する。
- ご祝儀は受付までサブバッグに入れ、受付後にクロークへ預ける。
この3つのポイントさえ押さえておけば、あなたはもうマナー上級者です。
当日は、荷物の心配をすることなく、大切なご友人の晴れ姿を心からお祝いしてあげてくださいね。準備万端のあなたの笑顔は、きっと花嫁さんにとっても最高のプレゼントになるはずです。
さあ、今すぐ手持ちのバッグを確認して、もしサブバッグがなければ週末にしまむらへGO!
素敵な結婚式になりますように。
監修者情報
監修:日本マナー・プロトコール協会認定講師
本記事は、一般的な結婚式のマナーに基づき執筆されていますが、地域の慣習や式場の格式により異なる場合があります。招待状の案内や式場の指示に従うことを優先してください。
参考文献
- 結婚式ゲストの持ち物マナー(ゼクシィ) – リクルート
- 結婚式のサブバッグ基本マナー(マイナビウエディング) – マイナビ

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