インターホン交換はどこに頼む?元電気工事士が教える優良業者の見分け方

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なかじぃ:リフォーム歴25年
DIYから職人を雇ってのリフォームまで数々の経験を積んでいます。また、職人ですと1つの作業に集中しますが、トータルでフルリフォームを手掛けていますので恋打った話しも解説可能です。


「インターホンの調子が悪いけど、交換ってどこに頼めばいいんだろう…」と悩んでいませんか?業者選びは専門知識がないと不安ですよね。

ご安心ください。失敗しない業者選びのポイントは、実は「国家資格の有無」「詳細な見積もり」のたった2つに集約されます。

この記事では、20年の現場経験を持つプロが、悪質な業者を100%見抜いて、適正価格で安全にインターホンを交換するための「最初で最後のチェックリスト」をあなたに提供します。

この記事を読み終える頃には、あなたは業者選びの不安から解放され、自信を持って最適なパートナーを見つけられるようになります。

まずは確認!インターホン交換で9割の人が知らない「たった1つの重要分岐点」

インターフォン

「インターホンくらい、自分で交換できませんか?」というご質問を、お客様から本当によくいただきます。費用を抑えたいお気持ち、とてもよくわかります。しかし、その前にたった一つだけ、ご自宅のインターホンについて確認していただきたい重要な分岐点があります。

それは、インターホンの電源がどこから来ているか、という点です。

もし、インターホンの電源コードがコンセントに挿さっている「コンセント式」であれば、ご自身での交換も可能です。しかし、多くの戸建て住宅の場合、インターホンの配線は壁の中にある家庭用の電源に直接つながっている「電源直結式」がほとんどです。

この「電源直結式」の配線を触る工事は、感電や火災につながる重大な危険があるため、電気工事士法という法律で、資格を持ったプロの電気工事士しか行ってはいけないと厳しく定められています。万が一、無資格の人が工事をして火災が起きた場合、保険が適用されない可能性すらあるのです。

インターホンの交換は、ただの家電交換ではありません。ご家族の安全を守るための、大切な家の設備工事なのです。だからこそ、業者選びが何よりも重要になります。

【結論】失敗しない業者選びは「国家資格」と「見積もり」の確認が全て

インターフォン

では、どうすれば安全で信頼できる業者を見つけられるのでしょうか。結論から言うと、確認すべきことは「国家資格の有無」「詳細な見積もり」の2点だけです。この2つが、優良業者と悪質業者を見分ける絶対的な基準となります。

第一に、「電源直結式」のインターホン交換には、「第二種電気工事士」以上の国家資格が法律で必須です。この法的要件こそが、安全な工事の絶対条件です。優良な業者は、必ずウェブサイトや会社案内に資格を持つスタッフが在籍していることを明記しています。逆に、この資格について曖昧な説明をする業者は、安全意識が低い可能性があり、避けるべきです。

第二に、適正な費用相場を把握し、不当な高額請求を避けるためには、「相見積もり」が最も有効な手段です。相見積もりとは、複数の業者から同じ条件で見積もりを取り、内容と価格を比較検討することです。この一手間をかけることで、ご自宅の工事内容における適正価格が見えてきます。「工事一式」といった大雑把な見積もりではなく、本体代、基本工事費、出張費など、内訳が詳細に書かれた見積もりを提出してくれる業者こそ、誠実な業者である証拠です。

「危険な工事」と「安全な工事」の比較フロー図

インターホン交換における有資格者と無資格者の工事の違いを示す図解。無資格工事は火災のリスクに、有資格工事は安全な暮らしにつながることを示している。

【実践編】優良業者を見抜く5ステップと依頼先3タイプの徹底比較

(文体モード: レポーターモード)

理論がわかったところで、ここからは優良業者を具体的に見つけ出すための実践的な5つのステップをご紹介します。

  1. 依頼先の候補を探す: まずは、後述する「依頼先3タイプ」を参考に、お住まいの地域で対応してくれる業者を2〜3社リストアップします。
  2. 「第二種電気工事士」の在籍を確認する: 各社のウェブサイトを確認し、資格保有者が在籍しているかを確認します。記載がなければ、電話やメールで「電源直結式のインターホン交換ですが、第二種電気工事士の方が工事してくれますか?」と直接質問しましょう。
  3. 相見積もりを依頼する: リストアップした全社に、現地調査の上で見積もりを依頼します。このとき、「詳細な内訳がわかる見積書をお願いします」と伝えることが重要です。
  4. 見積書を徹底比較する: 各社の見積書が出揃ったら、総額だけでなく、工事内容や使用される部材、保証の有無などを細かく比較します。不明な点は遠慮なく質問しましょう。
  5. 契約する: 全ての内容に納得できたら、契約を結びます。工事日や支払い条件などを書面で確認しておくことを忘れないでください。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「ネットで見つけた一番安い業者」に安易に飛びつくのは絶対にやめてください。

なぜなら、この点は多くの方が陥る失敗で、「現地調査をせずに安い金額を提示し、工事当日に『配線が特殊だった』と高額な追加料金を請求する」という典型的なトラブルに繋がりやすいからです。誠実な業者ほど、必ず現地を見て、正確な見積もりを出すことを徹底しています。

依頼先3タイプの特徴

インターホン交換を依頼できる先は、主に3つのタイプに分けられます。相見積もりは、これらの異なるタイプの業者から取ることで、より客観的な比較が可能になります。

インターホン交換の依頼先3タイプ徹底比較

特徴 地域の電気工事店 家電量販店・ホームセンター リフォーム会社
専門性 ◎ (非常に高い) △ (工事は下請け) 〇 (住宅設備全般)
料金 〇 (適正価格) △ (中間マージンあり) △ (やや高め)
柔軟性 ◎ (個別対応が得意) 〇 (規格品が中心) 〇 (他の工事と同時なら)
保証 〇 (自社保証) ◎ (店舗保証で安心) 〇 (会社による)
おすすめな人 専門的な相談をしたい人 手軽さやポイントを重視する人 他のリフォームも検討中の人

インターホン交換のよくある質問(Q&A)

(文体モード: アドバイザーモード)

最後に、お客様からよくいただく補足的な質問にお答えします。

Q1: 賃貸マンション・アパートの場合はどうすればいいですか?
A1: 必ず、大家さんや管理会社に最初に連絡してください。インターホンは共用設備の一部であることが多く、勝手に交換すると規約違反になる可能性があります。交換の許可や、業者指定の有無などを確認しましょう。

Q2: 最新のインターホンはどんな機能がありますか?選び方は?
A2: 最近の主流は、留守中の来訪者を録画できる機能付きのものです。また、ご自身のスマートフォンで来客応対ができる、いわゆる「スマホ連携」機能も人気があります。ご自身のライフスタイル(日中留守が多い、など)に合わせて必要な機能がついた機種を選ぶことをおすすめします。

Q3: 工事時間はどれくらいかかりますか?
A3: 既存の配線がそのまま使える場合、工事は1〜2時間程度で完了することがほとんどです。ただし、配線の引き直しなどが必要な場合は、半日程度かかることもあります。正確な時間は、見積もりの際に業者に確認してください。


まとめ:最高の業者は「安心」をくれるパートナーです

インターホン交換で最も大切なのは、価格の安さだけではありません。「有資格者による安全な工事」「あなたが納得できる詳細な見積もり」、この2つを提供してくれる業者こそが、あなたにとって最高のパートナーです。

この記事で得た知識があれば、もう業者選びで迷うことはありません。自信を持って、ご家族の安全を守るための最適な一歩を踏み出してください。

それでも、もし業者とのやり取りで少しでも不安が残る、万が一のトラブルが心配だという方は、国が設置した無料の相談窓口「住まいるダイヤル」に電話できることを、お守りとして覚えておいてください。専門家が中立な立場で、あなたの力になってくれます。


[監修者情報]

(YMYLトピックのため、この記事は著者とは別に、第三者の専門家(例:住宅設備コンサルタント)による監修を受けることを推奨します。)


[参考文献リスト]

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