「合格率50%」という数字を見て、足がすくんでいませんか?
「半分も落ちる試験に、未経験の私が受かるわけがない」
「30万円も払って養成講座に通っても、もし不合格だったら…」
そんな不安を抱えて、あと一歩が踏み出せないあなたへ。
実は、厚生労働省が発表している試験データには、多くの人が見落としている「ある衝撃的な事実」が隠されています。
それは、「実務経験者よりも、未経験から養成講座に通った人の方が、合格率が高い」という事実です。
本記事では、30代事務職から一発合格し、現在はキャリアチェンジ専門アドバイザーとして活動する私、中村恵が、データに基づく「未経験有利説」の根拠と、働きながら300時間で合格するための「OL専用・逆転カレンダー」を公開します。
この記事を読み終える頃には、「未経験の私だからこそ、合格できる」という確信を持って、最初の一歩を踏み出せるはずです。
「合格率50%」の正体|なぜ未経験者の方が受かりやすいのか?

キャリアコンサルタント試験の難易度を語る上で、まずお伝えしたい結論があります。それは、「未経験であることはハンデではなく、むしろ合格への武器になる」ということです。
多くの受験生が「実務経験がある人の方が有利だ」と思い込んでいます。しかし、実際の試験結果データは、その常識を覆しています。
データが証明する「未経験有利説」
厚生労働省が発表した第28回キャリアコンサルタント試験の結果を見てみましょう。
【第28回キャリアコンサルタント試験 学科試験合格率】
・養成講座修了者(主に未経験者):69.3%
・実務経験者:60.3%
出典: 第28回キャリアコンサルタント試験結果の概要 – 厚生労働省, 2024年
このように、養成講座修了者の合格率は、実務経験者よりも約9ポイントも高いのです。実技試験においても、同様の傾向が見られる回が多々あります。
なぜ、このような逆転現象が起きるのでしょうか?
その理由は、「実務経験者特有の『自己流の癖』」と「試験が求める『型』」のギャップにあります。
実務経験者は、普段の業務で培った「相談対応の癖」が染み付いています。しかし、キャリアコンサルタント試験で求められるのは、国が定めた標準的なカウンセリングの「型」です。実務経験者はこの「型」に自分のスタイルを合わせるのに苦労しがちです。
一方で、未経験者であるあなたは真っ白な状態です。未経験者は養成講座で教わる「正しい型」を素直に吸収できるため、結果として試験の評価基準に合致したパフォーマンスを発揮しやすいのです。
受験資格別合格率の比較グラフ

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「私には経験がないから…」と卑下するのは今日で終わりにしましょう。
なぜなら、試験官が見ているのは「過去の実績」ではなく、「目の前のクライアントに基本通りに向き合えるか」だからです。真っ白なキャンバスである未経験者こそ、試験対策においては最強のポテンシャルを持っています。自信を持って養成講座の門を叩いてください。
働きながら300時間で合格!「OL専用・逆転カレンダー」
「未経験でも受かるのはわかったけど、働きながら勉強する時間なんてあるの?」
そう不安に思う方も多いでしょう。ですが、安心してください。キャリアコンサルタント試験の合格に必要な標準学習時間は約300時間と言われています。これを3ヶ月(90日)で割ると、1日あたり約3.3時間。
「えっ、毎日3時間も無理!」と思いましたか?
大丈夫です。平日に3時間机に向かう必要はありません。「平日は隙間時間、週末は集中」というメリハリのあるスケジュールを組めば、フルタイム勤務の事務職の方でも十分に到達可能です。
3ヶ月(300時間)の学習配分モデル
私が実際に指導し、多くのOLさんが実践して合格した「無理のない学習ルーティン」をご紹介します。
【平日:1日1時間】隙間時間を積み重ねる
平日はまとまった時間を取ろうとせず、通勤や休憩時間を活用します。
- 通勤電車(往復): スマホアプリで学科の一問一答(20分)
- 昼休み: テキストの読み込み(20分)
- 帰宅後: お風呂上がりや寝る前に復習(20分)
【週末:土日で計5〜8時間】養成講座と実技練習
- 土曜日: 養成講座への通学(約7時間)。ここは授業に集中します。
- 日曜日: 土曜の復習と、仲間とのロールプレイング練習(2〜3時間)。
このリズムを3ヶ月続ければ、自然と300時間に到達します。
働きながら一発合格!3ヶ月学習ロードマップ

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 勉強時間は「探す」のではなく「予約」してください。
なぜなら、忙しい社会人は「時間が空いたらやろう」と思っていると、永遠に勉強できないからです。「通勤電車に乗ったらアプリを開く」「ランチの後は10分テキストを見る」と、日常の行動とセットで予約(習慣化)してしまうことが、働きながら合格する最大のコツです。
運命を分ける「2つの団体」と「養成講座」の選び方
キャリアコンサルタント試験には、実は2つの実施団体があることをご存知でしょうか?
- 日本キャリア開発協会(JCDA)
- キャリアコンサルティング協議会(協議会)
この2つの団体は、学科試験は全く同じ問題ですが、実技試験(論述・面接)の評価ポイントが異なります。 どちらの団体で受験するかを決めることは、合格率を左右する重要な戦略です。
また、受験資格を得るための「養成講座」も、どちらの団体に対応しているかによってカリキュラムの特色が異なります。
JCDAと協議会、私にはどっちが合ってる?
それぞれの特徴を比較表にまとめました。あなたのタイプに合わせて選んでみてください。
JCDAと協議会の実技試験比較
| 特徴 | 日本キャリア開発協会 (JCDA) | キャリアコンサルティング協議会 |
| 重視するポイント | 「経験代謝」・傾聴 相談者の内面や感情の揺れ動きを深く聴くことを重視。 |
「問題解決」・システマチック 相談者の抱える問題を整理し、具体的方策へ導くプロセスを重視。 |
| 面接の雰囲気 | 相談者に寄り添い、共感的に話を展開するスタイル。 | 相談者と共に問題を考え、解決策を模索するスタイル。 |
| こんな人におすすめ | ・人の話を聞くのが好き ・感情に寄り添うのが得意 ・「なぜそう思ったのか」に興味がある |
・論理的に考えるのが好き ・課題解決の提案が得意 ・ビジネスライクな対話に慣れている |
失敗しない養成講座の選び方
未経験のOLさんが養成講座を選ぶ際、カリキュラムの内容以上に重視してほしいのが「通いやすさ」と「振替制度」です。
- 振替制度の柔軟性: 急な仕事や体調不良で休んだ際、無料で別の日程に振り替えられるか。
- クラスの雰囲気: 無料説明会に参加し、「ここなら3ヶ月頑張れそう」と思えるか。
養成講座は、単なる授業の場ではなく、一緒に合格を目指す「仲間(ロープレ相手)」を見つける場所でもあります。自分が心地よいと感じる環境を選ぶことが、モチベーション維持の鍵となります。
お金の不安を解消する「専門実践教育訓練給付金」活用術

「でも、養成講座に30万円も払うのはやっぱり勇気がいる…」
その気持ち、痛いほどわかります。しかし、国も「個人のキャリア自律」を強く後押ししており、費用負担を大幅に軽減する制度を用意しています。それが「専門実践教育訓練給付金」です。
この制度を活用すれば、受講料の最大70%(上限あり)がハローワークから給付されます。
実質負担は約10万円に!
例えば、受講料が30万円(税別)の講座の場合:
- 受講中(50%給付): 講座を修了すると、約15万円が戻ってきます。
- 合格後(追加20%給付): 一発合格して資格登録すると、さらに約6万円が戻ってきます。
つまり、実質負担額は約9万円〜10万円で済む計算になります。これなら、ボーナスや少しの貯金で十分に投資できる範囲ではないでしょうか?
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 給付金の手続きは、受講開始の1ヶ月前までにハローワークで行う必要があります。
なぜなら、キャリアコンサルティング(面談)を受けるなどの事前手続きが必要だからです。「ギリギリで申し込んだら間に合わなかった!」という失敗例が後を絶ちません。受講を検討し始めたら、まずは最寄りのハローワークで「教育訓練給付金の受給資格確認」だけでも済ませておきましょう。
よくある質問(FAQ)
最後に、私がカウンセリングの現場でよくいただく質問にお答えします。
Q. 養成講座に通わず、独学で合格することはできますか?
A. 学科は可能ですが、実技(面接)の独学は極めて困難です。
学科試験は暗記中心なので独学でも対応可能ですが、実技試験は「対人支援のスキル」を評価されます。自分の面接が良いのか悪いのか、独学では客観的に判断できません。養成講座で講師からフィードバックをもらうことが、最短ルートでの合格には不可欠です。
Q. 記憶力に自信がありません。30代後半からでも覚えられますか?
A. 丸暗記ではなく「理解」が問われる試験なので大丈夫です。
キャリアコンサルタント試験は、年号や人名をひたすら覚える歴史のテストとは違います。「なぜこの理論が必要なのか」「この法律はどういう人を守るものか」という背景を理解すれば、自然と頭に入ってきます。過去問を繰り返し解くことで、出題パターンにも慣れることができます。
Q. 資格を取ってすぐに転職できますか?
A. 資格だけで即転職は保証されませんが、選択肢は確実に広がります。
「資格=即採用」ではありませんが、未経験でも資格があることで「本気度」と「基礎知識」の証明になります。また、今の会社にいながら人事部へ異動希望を出したり、副業でオンライン相談を始めたりと、転職以外のキャリアパスも大きく広がります。
まとめ:3ヶ月後のあなたは、プロのキャリアコンサルタントです
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「キャリアコンサルタント試験は難しい」
「未経験にはハードルが高い」
そんな世間のイメージや、あなた自身の思い込みが、少しでも解消されたなら嬉しいです。
データが示している通り、未経験であることはハンデではありません。 むしろ、真っ白な状態で「正しい型」を吸収できるあなたは、合格に最も近い場所にいます。
30万円という費用も、給付金を活用すれば実質10万円程度。
300時間という時間も、1日1時間の積み重ねでクリアできます。
必要なのは、特別な才能でも、豊富な実務経験でもありません。
「3ヶ月後、プロとして誰かの相談に乗っている自分」を信じて、最初の一歩を踏み出す勇気だけです。
まずは、通いやすい養成講座の資料を取り寄せたり、ハローワークで給付金の相談をしたりすることから始めてみませんか?
あなたのその小さな一歩が、あなた自身のキャリアを、そして将来あなたが支援する誰かの人生を、大きく変えるきっかけになるはずです。
参考文献
- 第28回キャリアコンサルタント試験結果の概要 – 厚生労働省
- キャリアコンサルタント試験の受験資格 – 厚生労働省
- 専門実践教育訓練給付金に関するよくあるご質問 – 厚生労働省


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